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『ネットワード・インターナショナル・サービス(Netword International Services Pty Ltd.)』グループ、PCA『パシフィック異文化教育アカデミー(Pacific Cross-Culture Academy)』では、オーストラリア、クイーンランド州(ブリスベン、ゴールド・コースト)にて、埼玉県の中学校・小学校、高校生、大学生を対象としたプログラムや姉妹提携を多く行っています。英語を標準語とした業務と国際化の視点で、グローバル時代に向けた人材育成を実行しています。

豪と幸手市が友好交流

『ネットワード・インターナショナル・サービス(以下、Netword)』『パシフィック異文化教育アカデミー(以下、PCA)』がメディア掲載、取材等で取り上げられた記事を紹介致します。
以下、掲載記事


国超え友情育てよう

豪と友好交流同意書調印「将来の可能性に期待(幸手市)」

写真:ロビナ小学校・幸手市交流
写真左:友好教育交流同意書の調印式。左回りでドレイク氏、ヘンダーソン校長、柴田教育長、長須委員長=14日午後、幸手市役所
写真右:給食では、すっかりうちとけてみんなでイエーイ=行幸小

幸手市を親善訪問したオーストラリア・クイーンズランド州のブロードビーチ州立小学校と同市が、今後も子ども同士の文化交流を深めていこうという「友好教育交流同意書」の調印式が十四日午後、幸手市役所で行われた。町田英夫市長は「将来のさまざまな可能性に期待したい」と祝辞を述べた。

同意書は「ブロードビーチ小と幸手の小中学校が友好関係を結び、異文化を理解し、言葉を学び合うための教育交流を進めることに同意する」という内容。「教育、文化、スポーツ分野での、国際的視野に立った情報交換をする」ことも盛り込まれた。

ブロードビーチ小のマーク・ヘンダーソン校長と柴田幸雄教育長が署名。訪日団長で、交流事業を企画した豪民間機関・太平洋異文化交流アカデミー(PCA)代表のハロルド・ドレイクさん、受け入れ窓口を務めた長須房次郎・日豪教育交流実行委員会が立会人として署名した。

ヘンダーソン校長は「この調印を土台とし、子どもたちが学び、育つ最良の機会を準備し、お互いの友情を育てていきたい。やがて子どもたちは、お互い同じ人として身近な存在だと気付くだろう」と語った。

今後は、ブロードビーチ小、PCA、日豪教育交流実行委員会が当事者となり、市と市教委が協力し民間交流を推進することになる。

これに先立ちブロードビーチ小の一行十八人は十四日、二班に分かれ、行幸小と幸手小を訪問。授業に参加したり一緒に給食を食べるなどして楽しい一日を過ごした。

行幸小には九人が訪問。一学年一クラス、中には十四人の少人数クラスもある小規模校で、九人は大歓迎を受けた。郷土芸能クラブの大杉ばやしの元気な太鼓にびっくり。

給食の時間、五年一組ではイザ君(一一)ら三人がしょう油ラーメンに挑戦。めんを袋から出して汁の入った茶わんに入れるのだが、イザ君は袋のめんだけをかじった。

それを見た担任の坂本信行教論(二九)が「オー、ニュースタイルだね」と自分もめんをかじる。「君たちあすからずっとこのクラスにいていいんだよ」と坂本さん。アシュリー君(一二)は「この学校が好きになった」。

体育館で開かれたお別れ会ではじゃんけんをしながら行列が増えていくゲーム「じゃんけん列車」で盛り上がった。一年生の野崎静ちゃんが「行幸小に来てくれてありがとう。アンド、シーアゲイン」と英語で送る言葉。ヘンダーソン校長らは思わず「オーグッド」。

同校長は「やがてみなさんは国を超えた理解や友情の大切さに気付くでしょう。今度は私たちの町へいらしてください」と結んだ。

一行は十五日朝、東武日光線南栗橋駅から次の訪問先の名古屋市へ向かった。

文=岸鉄夫 埼玉新聞【2005.06.16】

はぐくんだ友情は宝物

豪の小学生が来日交流(幸手市)

写真:ロビナ小学校・幸手市交流
写真:日豪ペアの借り物ゲームで初対面の子らがすぐに仲良しになった=幸手市

オーストラリア・クイーンランド州の州立ブロードビーチ小学校の生徒たち十八人が来日、幸手市内の同じ年ごろの子がいる家庭でホームステイしながら”ジャパニーズライフ”を楽しんでいる。

民間交流に取り組む日豪異文化交流教育アカデミー(本部、ブリスベーン)の事業の一環で、同アカデミー代表ハル・ドレイクさん(七〇)が団長。妻のカズコ・ドレイクさん、マーク・ヘンダーソン校長ら五人が同行した。十一日夜、幸手市のアスカルで開かれた歓迎会で、ハルさんは「日豪の子どもたちに生まれた友情こそが将来の宝物です」。

幸手市の日豪教育交流実行委員長の長須房次郎さん(七五)がこちこちに緊張しながら英語で歓迎スピーチした。長須さんの「ドゥユーアンダスタン?」に大きな拍手が起きた。町田英夫幸手市市長の代理で大久保重雄教育長らも祝辞を述べた。

ホームステイ先の日豪の子二人がペアで助け合う借り物ゲームが盛り上がった。オーストラリアの子には日本語のカード、幸手の子は英語のカード。この夜が初対面のクリントン君と組んだ香日向小五年の鈴木慎太郎君(一一)は「もう仲良くなれました」。

同校は州都、ブリスベーンから車で約一時間のゴールドコーストの海辺にあるという。

ハルさんはスターズアンドストライブス紙(星条旗新聞)の記者として在日四十年のジャーナリスト。「私の最強アシスタント」とハルさんが言うカズコ夫人は、母方のルーツが東松山市唐子と秩父市で、県内の教育界に親類が多いという。

カズコ夫人は「民間交流で十五年間がんばっている。豪では小学校から日本語を学ぶ。日本も小学校に、図工や音楽と同じように英語教師を配置するべきです。生きた英語を学ぶために根っこから英語教育を立て直したい」と話していた。

一行は十日に来日、十三日は香日向小、十四日は幸手小と行幸(みゆき)小を訪問、交流を重ね、十五日に次の訪問先の名古屋市へ向かう。十七日に帰国する。

文=岸鉄夫 埼玉新聞(川口県南エリア)