日別アーカイブ: 1990/03/25

ハル、カズ・ドレイク宅取材記事

『ネットワード・インターナショナル・サービス(以下、Netword)』代表取締役、『パシフィック異文化教育アカデミー(以下、PCA)』理事長『読売理工学院オーストラリア事務局』事務局長「和子・K・ドレイク」がメディア掲載、取材等で取り上げられた記事を紹介致します。
以下、掲載記事


写真:美しい部屋『別冊:生活便利カタログ』

和子・ドレークさん:食事は目でも楽しみたい——だから器とクロスは慎重に選びます。たとえば赤絵と藍の器を使って個性を発揮、テーブルセッティングは主人の仕事です。

ご主人のハルさんはジャーナリスト、奥様の和子さんも世界を舞台にした仕事をしているとあって、世界の料理はひと通り体験済みというドレークさんご夫婦は、自他ともに認めるグルメ。

「私たちにとって食事とは、単に空腹を満たすことではなくて、料理はもちろん、食卓の雰囲気も一緒に味わうということなんです」という2人だけに、食卓の演出には徹底的にこだわります。まず、季節の花とキャンドルは絶対に欠かさず、そして、たとえばイタリア料理には赤と白の器とクロス、ドイツ料理には青と白の器とクロスというように、料理に合わせて器とクロスを選びます。なかでも出番が多いのが、日本の赤絵と藍のアンティークの器です。和食はもちろん、ステーキやサラダなどの洋食にも不思議とぴったりマッチします。「日常使いの器に赤絵なんてもったいない、というのは日本人の感覚。日本人は食器も来客時用と普段用に分けて、どんなに料理が変わっても、日常使いの器はいつも同じ。毎日のことだからこそ、もっと気をつかって楽しめばいいと思いますね」

そんな考えの2人は、パーティのときにも特に気負わず、お気に入りのこの器を中心としたセッティングで、お客様をもてなしています。器の模様も形も変化に富み、アイデアしだいで個性的な演出ができるとあって、凝りがいもアップ、もちろん、お客様の間でも大好評!ことに海外からのお客様の目には新鮮に映るらしく、初めて見る日本の器の美しさに魅せられて、帰国時に同じ器を買って行く人も多いそうです。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:まずはスープから。黒塗りのお盆に、深みのある藍の器がよく映える。この器は和子さんのお嫁入り道具で、実家の蔵に収蔵してあった、なんと100年も前のアンティーク品だとか。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:帯のセンタークロスやグラスのキャンドルスタンドなど、枠にとらわれない自由な発想で食卓を個性的に演出。バナナ繊維で編んだフィリピン製のテーブルクロスとナプキン、ラオス製のスプーンなどを合わせ、国際色も豊か。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:クッキングもご主人の大得意。特に鶏や鴨などの鳥料理が十八番。誕生日や感謝祭のディナーには、必ずご主人お手製のローストターキーが登場する。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:スープの次は、メインディッシュとサラダへ。メインディッシュにふさわしく、伊万里焼の器で華やかに。ご主人のハルさんが、慣れた手つきでテキパキとサービング。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:大正時代に作られたカップ&ソーサー。当時の風俗がよくあらわれている。10年ぐらい前に骨董品市で500円程度で購入。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:友人から贈られたフランスの蚤の市で見つけたリキュールとハンガリーのウォッカセット。ウォッカのグラスの形もさることながら、収納法もなかなかユニーク。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:ビールの本場、西ドイツでご主人が勝ってきた陶製のふたつきビアマグとミニチュアのセット。歌って踊って陽気に騒ぐドイツ人たちをモチーフにしたレリーフが凝っている。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:こちらは、すべてオランダ製。ピー(豆)スープを食べるときはデルフトの皿を使う。それに合わせてクロスはもちろん、サーバーの柄まで青と白でそろえる心くばりが粋。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:アメリカ製でピューター社のパン皿。色、武骨な質感、愛敬のあるデザインが、ライ麦パンにぴったり。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:こちらも同じく、ピューター社のソルト&ペッパーセット。じゃが芋を使った田舎料理のときに使いたい。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:ランチタイムやラフなパーティには、ビュッフェスタイルで、手前右から時計回りで一巡し、最後にワイングラスを手にする。合理的な配膳に納得。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:欧米では、食器のコレクションを飾りつけて収納し、ゲストの目を楽しませてくれるのが一般的。和子さんも、このキャビネットをディスプレイ用に使っている。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:デザート、コーヒーのセットは、テーブルの後ろにあるサイドボードの上に。カップはセットでそろえず、好みの柄を少しずつ集めている。

写真:ハル、カズ・ドレイク宅取材
写真:結婚式の引き出物や記念日に贈られたりすることが多いのが、ワイングラスだとか。カッティングの繊細な右のグラスは、コスタ・ボダ社の製品。

掲載記事:【美しい部屋『別冊:生活便利カタログ No.11』 1990.03.25】